子どもの夏休み中に運悪く休みを取ることができなくて、約1か月後のお彼岸の時期を狙って遊びに行こうというご家庭もあるかもしれません。
ただ、「お盆に海はダメ」というのはよく聞くけれど、お彼岸はどうなのだろうと思っている人もいるのではないでしょうか?
最近は9月半ばでもまだまだ真夏並みに暑いので、海に入りたくなる人もいるかもしれません。
本記事では、お彼岸に海はダメなのか、また、他に避けるべきことはあるのかを解説していきます。
お彼岸に避けるべきこと

まず、お彼岸にしてはいけないことというのは基本的にはありません。
法に触れることや人に迷惑をかけることさえしなければ、普段通り生活して全く問題はありません。
ただし、あなたの周辺にはお彼岸にしていいこと避けるべきことを気にする人もいるかもしれません。
そもそもお彼岸とは、もとは「此岸(しがん;煩悩と迷いの世界)」にある者が修行によって「彼岸(ひがん:悟りの世界)」の境地へ到達することができるという意味合いがあります。
ちなみに、「此岸」の「此」はこちら側を指し、「彼岸」の「彼」はあちら側を指します。
「彼方」という言葉があることからもわかりますね。
特に秋のお彼岸は「先祖を敬い、亡くなった人々をしのぶ日」とされています。
こうなると、たとえば結婚式などの慶事は行うべきではないのではないかと考えてしまいますよね。
あなたがよくても、気にする親族がいるかもしれません。
そこで、以下に「気にする人は気にするからお彼岸に避けたほうがいいこと」を紹介します。
①結婚前の両家顔合わせや結婚式(慶事)
お彼岸は喪に服する機関ではありませんので、慶事も「行ってはいけない」というわけではありません。
しかし、あなたの親族の中にはあなたがお彼岸に慶事を行うことをよく思わない人がいる可能性もあります。
「縁起が悪い」、「先祖を敬うべき日におめでたい行事をするなんて罰当たりだ」と考える人がいるかもしれません。
このような人がいるかどうかは、実際にその時になってみなければわかりません。
普段なにも気にしていなさそうな人が、突然苦言を呈してくる恐れもあるのです。
結婚はやはり皆から祝福される形で行いたいものでしょう。
どうしてもその日でなければならないという事情がない限りは、あえてそこを選ばなくてもいいでしょう。
ふたりの記念日など譲れない事情がある場合は、あらかじめ主だった親族には事情を説明したうえで案内するといいでしょう。
②お見舞い
普段忙しいあなたは、お彼岸の連休中に親族や友人のお見舞いに行きたいと思うこともあるでしょう。
しかし、お彼岸の機会にお見舞いを受ける側の中には、「こんなときにお見舞いに来るなんて失礼だ」と考える人もいます。
まるで入院中の人を「故人」として扱っているように感じるのでしょう。
普段なかなか時間を取れないだけに、いい機会だと思う人もいるかもしれませんが、病気やけがで入院されている方への配慮としてお彼岸のお見舞いは避けましょう。
③引っ越し
これもやはりよく思わない人がいる可能性があります。
引っ越しは何日も荷造りに時間を費やすことになりますし、当日は1日仕事です。
たとえ一人暮らしの引っ越しだったとしても、あなただけでなく、家族や友人を巻き込むことになるでしょう。
ご先祖様に手を合わせるべき日であるお彼岸にわざわざ引っ越しをするなんて……と考える人もいるかもしれません。
お手伝いに来てもらうなどして他の人を巻き込む場合は、必ず相手の意向を確認しておきましょう。
④神事との混同
お彼岸とはそもそも仏教の考え方です。
神社などで秋分の日の祭典が行われる場合もありますが、お彼岸だからといってそれを見に行くのはよしたほうがいいでしょう。
最近では神事も仏事も混同する人も多いかもしれませんが、あなたの家族や親族の中にはきちんと区別している人もいるでしょう。
お彼岸に神事を行うことを疑問視する人もいると思いますので、周囲の人がお彼岸を重んじている場合は神事への参加は避けましょう。
以上説明してきましたが、どれも自分以外の家族や親族・友人などの他者に配慮して避けたほうがいいというだけであり、お彼岸に絶対にしてはいけないことではないと考えておいてください。
お彼岸に海は避けるべきか?

お彼岸のお休みを活用して、海に行きたいという人もいるのではないでしょうか。
よく「お盆に海に入ってはいけない」ということは耳にしますが、お彼岸はどうなのでしょうか。
死者の霊は水辺に集まりやすいということから、お彼岸に水に入ることであちら側に呼ばれてしまうという言い伝えがあります。
しかし、最近では迷信だと一蹴する人もいるでしょうし、絶対に入ってはいけないということでもありません。
しかし、やはりお彼岸に海に入ることを気にする人もいるでしょうし、ニュースなどで水難事故が報道されると「お彼岸に海に入ってはいけないのに……」という人もいるのもまた事実です。
どうしてもその時期しか機会がなかったのだという人もいると思いますので、海に入りたい場合はせめてお子様からは目を離さないようにして注意して楽しみましょう。
また、9月のお彼岸の時期はよく台風が接近します。
予報をよく確認し、危険が予想されるときは海に入ることを避けましょう。
まとめ

以上、お彼岸に避けるべきことや海は避けるべきかどうかについて解説してきました。
基本的にお彼岸に絶対に行ってはいけないことというものはありません。
しかし、お彼岸自体がご先祖様を敬う期間ですので、喪に服する必要はないとはいえ謹んで過ごすべきだと考える人もいるでしょう。
あなた一人が行って済むことでない限りは、家族や親族、友人など周囲の人たちに配慮して執り行うのがいいと思います。
特に、結婚式やお見舞いなどはいつも以上にナーバスになる人もいるでしょうから、どうしてもという場合はそこでなければならない事情をきちんと説明したうえで決行しましょう。
付録:お盆中に海に入らない理由

ところで、お盆に海に入ってはいけないとよく言われますがその理由は何なのでしょうか。
まずは時期的によくないというのがあります。
お盆を過ぎるあたりから海ではクラゲが大量に発生します。
私も小学生の頃、お盆過ぎに海に入ってクラゲに刺された経験があるので、クラゲを避ける意味でお盆には海に入らないほうがいいのだといえます。
次に、台風も発生しやすく、波が通常より大きくなりやすいからです。
海をあなどっている人はあまりいないと思いますが、浅瀬ならば安全だろうと考える人はいるのではないでしょうか。
私自身、小学生の時に浅瀬で遊んでいたはずなのに気づけば流されていておぼれたという経験があります。
翌日また親と一緒におぼれたあたりまで行ってみると、さほど深い場所ではなく、小学生の私でも立つことができました。
おぼれたときは思いのほか波が強かったのです。
通常より波が高くなりやすいので、お盆過ぎからは海を避けたほうがいいといえます。
また、お盆は先祖の霊が返ってくる時期です。
この時期は地獄からも霊が集まってくると言われています。
例たちが悪さをして海にいる人の足を引っ張るという言い伝えもあるのです。
迷信ではありますが、気にする人はとても気にすると思いますので、心配な人は海に入るのは控えるといいでしょう。

