蛙化現象におちいった場合、相手にどう伝えるかという点で悩む人は多いと思います。
何よりそうなってしまったあなた自身が誰よりも戸惑っているはずですので、そもそも伝えてもいいものかとためらうこともあるでしょう。
しかし、相手にしてほしいことやしてほしくないことをきちんと伝えることは、お互いの幸せのためにとても大切なことなのです。
本記事では蛙化現象を上手に伝える方法や、そうなってしまったときの対処法を解説していきます。
蛙化現象とは

蛙化現象とは、好きだった相手が自分に好意を抱いてくれた途端に、相手に対して嫌悪感を抱くようになるという現象です。
ずっと好きだった人が振り向いてくれると、普通は嬉しくて幸せでたまらなくなるはずなのに、全く逆の現象を引き起こすことがあるようです。
ちなみに「蛙化現象」という名前は、グリム童話の「かえるの王さま」に由来します。
童話では、かえるに嫌悪感を抱くお姫さまの姿が描かれています。
しかしこのお姫さまは、かえるの正体が実は素敵な王子さまだとわかると、王子さまを愛するようになります。
童話では嫌悪が愛情へと180度回転していますが、「蛙化現象」では愛情が嫌悪へと一変してしまうということです。
蛙化現象に相手がなったときの対処法

あなた自身ではなく、相手が蛙化現象になってしまう場合もあります。
そのようなときは、あなたにとっては非常に悲しいことかもしれませんが相手と少し距離を置いてみるのもいいかもしれません。
そもそも蛙化現象になってしまう人には、相手を手に入れるまでの過程を楽しんでいる場合があります。
片思いをしているときの感覚や駆け引きなどに夢中になっているということです。
少し変な言い方をしますと、蛙化現象になってしまった相手はあなたを手に入れたことで喪失感を抱いてしまったということです。
あなたを追いかけていたときは、とにかくあなたを手に入れることにのみ全神経を集中させていたといえます。
あなたが他の人と話しているところを見ると、その話し相手に対して闘争心が芽生えたことでしょう。
あなたを幸せにできるのは自分だけだと豪語し、何としてでもあなたを手に入れようとあなたへの恋にのめり込んでいたのです。
立場を逆にして考えてみてください。
とても苦しくて、甘酸っぱくて、幸せな時間だと思いませんか?
恋に生きるその姿は、まるでドラマか映画の主人公のようです。
この恋が成就した瞬間に、その素敵なドラマは最終章を迎えます。
ドラマや映画では描かれないその先を想像していなかったのでしょう。
それならば、あなたはそのドラマを終わりにしないようにすればいいのです。
もし相手が「蛙化現象」になっているのならば、あなたの方から距離を置くのです。
決して相手から距離を置かせてはいけません。
あなたから距離を置くことで、相手にとってあなたは自分の思い通りにならない存在になります。
毎日連絡していたならば、あるときふとその連絡をやめてみましょう。
いつも来ていた連絡が急に途絶えると、どうしたのかと気になるものです。
あなたにとってはとても辛いことかもしれませんが、もし会う約束をしていたのだとしたら思い切って一度キャンセルしてみるのもいいかもしれません。
相手が「蛙化現象」になっていてあなたを遠ざけたがっているのだとしたら、相手にとっては願ってもないことだと思うでしょう。
しかし、案外そうでもないという場合もあります。
相手はあなたとの関係に甘え、安心しきっているのかもしれません。
まさかあなたの方からデートの約束をキャンセルしてくるとは夢にも思っていないのです。
人間とは身勝手なもので、自分が振るのはいいけれど相手に振られることには抵抗感を持つことがあります。
相手は「蛙化現象」のため、結果としてあなたをないがしろにしました。
そのせいであなたが離れていったとしたら、相手はどう思うでしょうか。
これは、相手にとっては失態以外の何ものでもありません。
自分の失敗のせいであなたが離れていくかもしれないのですから、何とか失敗を挽回しようとするでしょう。
無事相手の心があなたに戻ってきても、油断をしないことです。
相手に依存せず、相手の思いのままにならず対等な関係を築いていくといいと思います。
どちらかの思いが強すぎる場合、「蛙化現象」にならなかったとしても、いつか二人の関係に限界が来るような気がします。
蛙化現象に自分がなったときの対処法

もしもあなたが「蛙化現象」になったら、ここはやはり思い切って相手との距離を置いてみましょう。
連絡を取ることも会うこともエネルギーを使います。
学校や仕事などで疲れているときに気の進まない相手と会うのは苦痛です。
苦痛な気持ちを抱えたまま相手に会い、ますます嫌悪感を覚えてしまっては負のスパイラルにおちいるだけです。
これでは、あなたが治したいと思っている「蛙化現象」は悪化する一方です。
相手への嫌悪感ばかりか、自己嫌悪の感情も抑えきれなくなるでしょう。
もちろん、何も理由を言わずに勝手に距離を置くと相手から不信感を抱かれることになります。
心変わりや浮気などを疑われて悲しい結果になるのも困ると思います。
相手には体調がすぐれない旨を素直に伝えて誠意を見せるのが大事です。
仮病を使うのは気が引けると思う人もいるかもしれませんが、「蛙化現象」は疲れなどの体調不良も一因しているかもしれません。
何より、「蛙化現象」におちいっていることであなたは相手への申し訳なさや自己嫌悪から心身に不調をきたしているのではないでしょうか。
そんなときは心身をゆっくり休めることが大切です。
相手があなたのことを本当に大切に思ってくれているのならば、きっと理解を得られるでしょう。
今まで相手と過ごしていた週末には、同性の友人と会う約束やライブなどの趣味の予定を入れてみて気持ちをリフレッシュさせるのもいいかもしれません。
「蛙化現象」を引き起こしてしまうというのは、ある意味頭の中が100%相手のことばかりなのです。
思い切って相手のことを忘れて自分だけの時間を楽しんでみることも大切です。
付き合っているからといって、100%相手のことでいっぱいにする必要はありません。
先ほど「蛙化現象に相手がなったとき」の項目でも説明しましたが、相手と両想いになる前はあなたもとても充実した日々を送っていたのではないでしょうか。
どうすれば相手は振り向いてくれるのか、どうやってこの思いを相手に伝えようかと考える日々は、きっと宝物のように美しいものだったのではないかと思います。
付き合ってからよりも片思い中のほうが、はっきり言って毎日が大事件・毎日が非日常です。
片思い中は友人たちに話したり日記に書いたりするネタに事欠かない日々だったのではありませんか?
恋の成就は、そういった「もどかしくも楽しい日々」を失うことなのです。
先ほども書いたように、ずっとほしかったものが手に入ったはずなのに、大きな喪失感をいだくことになるのですね。
プレゼントひとつ渡すのも、片思いのときと両思いのときとでは大きく違います。
片思いのときなら選んでいる段階からドキドキしたでしょうし、相手に渡すときはその思いが最高潮に達していたはずです。
これが両思いになると受け取ってもらえるのが当たり前になりますし、プレゼントを選ぶこと自体が面倒になることもあります。
付き合う以前と比べてずいぶん張り合いのない生活になってしまいますね。
大切なのはそういったことを自覚しておくことです。
あなたが生きているのは恋愛ドラマの世界ではありません。
思いが通じ合ったあとにも二人の人生は続いていくのです。
一番いいところ、一番おいしいところで幕を閉じるわけではないのです。
もしも長く相手と付き合っていきたいという気持ちがあるのならば、強すぎた熱を冷ましていくことを考えましょう。
相手への思いやりの心は忘れずに、相手と距離を置いたり別のことに熱中してみたりするといいでしょう。
もし相手がいなくなったら、もし相手が他の人を好きになったら、その時あなたは平気でいられるでしょうか。
相手があなたを思ってくれることが当たり前になって、すっかり忘れていることがあるのかもしれません。
あなたの相手があなたの隣にいてくれることは、実はとても貴重で素敵なことなのかもしれないのです。
まとめ

「恋」という言葉は、「乞い」に由来するという説があります。
「乞い」とは物乞いなどの「乞い」ですが、今自分が持っていないものを求める気持ちです。
食べ物でも何でも、手に入れてしまうとそのものを乞う気持ちはなくなります。
片思い中の相手のことも、自分のものになっていないからこそ手に入れたいと強く求める気持ちが生じます。
私たち人間には少なからずそのような心があることを知っておく必要があると思います。
あなたもあなたの相手も「恋」の状態から抜け出し、末永くお互いを愛し合える素敵な関係になれれば「蛙化現象」も怖くなくなるのではないでしょうか。
「恋」が「乞い」だけで終わってしまうのは、まだ互いに成熟していない証拠なのかもしれません。
相手を手に入れる以上に幸せな瞬間は、相手とともに過ごしていく中でどんどん増えていくはずなのです。

