有酸素運動の代表格といえば、ウォーキングです。
20分以上継続することで脂肪の燃焼が始まる、というのも周知の事実ではないでしょうか。
しかし、ウォーキングダイエットで太ってしまう人も実際にいます。
食事も減らし、カロリーはウォーキングで消費しているはずなのに体重が増加する現象です。
ウォーキングで太ったというあなたは、体重という数字に騙されている可能性もあります。
実は、ウォーキングで痩せるにはちょっとしたコツがあり、ただ歩けばいいというわけではありません。
そのからくりを紐解いていけば、ダイエットへの近道が見えてくるでしょう。
ウォーキングして太る原因
ウォーキングをして太る原因はいくつかあげられます。
最も多い理由としては、普段運動をしていなかった人がウォーキングを始めたことで筋肉がついて体重がふえるというもの。
正直、これは喜ばしい結果です。
ダイエット目的なら、体重計の数字よりも見た目を重視すべきではないでしょうか。
筋肉は脂肪より重いので一時的に体重は増えますが、たるんだ脂肪が引き締まるので体は絞れているはずです。
また、筋肉がつけば必然的に基礎代謝があがります。
1kgの筋肉をつけると、約100kcalの基礎代謝向上が期待できるといわれているのです。
普段運動をしていない人が、ウォーキングで太るのは筋肉量が増えたから。
ウォーキングに必要な筋肉がつけば消費カロリーが増え、その後は痩せやすい体になるでしょう。
ウォーキングを始めて大きく体重が増えてしまった場合は、食事の吸収率に注意が必要です。
有酸素運動の直後は吸収率があがっています。
朝食前にウォーキングをして、運動直後に食事をとっていませんか。
ウォーキング後は少なくとも30分は食事を避けることをおすすめします。
さらに、食事制限とウォーキングを組み合わせてダイエットを目指している人も多いようですが、空腹のウォーキングは太る危険性が高いのです。
ウォーキングダイエットは理想的には2時間、最低でも20分以上歩くことが条件とされています。
その理由は、運動開始より20分経過してから体の脂肪が燃焼し始めるからです。
しかし、自分の体に糖やたんぱく質の貯えが少ないと、脂肪燃焼の後に筋肉のたんぱく質を糖に変えてしまいます。
結果、筋肉量がへり脂肪が増えて太りやすい体を作り上げてしまうのです。
食べないダイエットはリバウンドを起こしやすく太りやすい体を作ってしまうので、食事制限を取り入れるならば、正しい知識を持つこと、そしてたんぱく質不足に気をつけましょう。
レアなケースともいえますが、水分代謝の悪い人はウォーキング時の水分の取りすぎが太る原因になります。
過剰な水分をうまく排出できずに、むくみとして体内へとどめてしまうので体重が増加したように感じてしまうのです。
水分補給は必要なものですが、複数回に分けて少しずつ飲むようにしましょう。
ウォーキングして太らない対策
ダイエット目的のウォーキングで太ってしまっては元も子もない状態です。
太らないためには、いくつかのポイントを押さえておきましょう。
ウォーキングを始めたからといって、大きく食事内容を変える必要はありません。
しかし運動してお腹がすいたからといって、いつもよりたくさん食べてしまうのは考えものです。
また運動直後の食事は避け、血糖値を急にあげないためにも野菜を先に食べたり、たんぱく質の多い魚や肉を先に食べたりしましょう。
血糖値が急に上がると血液の中のブドウ糖の濃度があがり、処理しきれない分は中性脂肪となってしまうからです。
ウォーキング後の食事は、血糖値の上昇を抑えながらゆっくりと食べる癖をつけてみてはどうでしょうか。
ウォーキングダイエットで、歩く距離を増やしたり、速度を速めたりして消費カロリーを増やしたいという時は、たんぱく質不足にならないように気をつけます。
運動前にプロテインやアミノ酸などを摂取するのもいいかもしれません。
さらに水分補給によるむくみがあるからと、水分を極度に控えるのはNGです。
水分が不足すると体の中にある水分を必死で溜め込もうとして、さらにむくみをひどくしてしまうのです。
水分代謝が低いと感じる人は白湯を飲むなどして体をあたため、徐々に水分代謝を上げることをおすすめします。
冷たい水を一気飲みするようなことは避けた方がいいですね。
まとめ
ウォーキングをして太ってしまう原因は様々ですが、対策をおこなって運動すれば体はきっと引き締まってくるはずです。
大切なのは一時的な体重を気にしないこと。
体重計の数字にばかり気を取られていると、消費カロリーを増やしてくれる大切な筋肉を失ってしまうことになるかもしれません。
必要な栄養を十分に取って、気持ちよくウォーキングを楽しみましょう。
