青春時代の傷にそっと寄り添うアニメ!「氷菓」のレビューまとめ

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こんにちは!

今回は、アニメ「氷菓」についてレビューしていきます!

高校時代が、楽しい思い出より苦い経験が多かった方にオススメです。

喧嘩別れした友人がいたり、
異性からの好意を上手く受け取れなかったりしたこと、
そんな思春期特有の切なさもこの作品は汲み取ってくれます。

思い通りにいかない日々で、
どうにか今の日々をこなして
ハッピーな物語から目を背けてしまう。

でも、なにか癒すものが欲しい方には最適だと思います。

美麗な映像に可愛らしいキャラクターに次が気になる謎の数々、
誰かが無くなったりホラーな展開もないので
安心して視聴することが出来るでしょう。

なにより、主人公の奉太郎がとても魅力的なのでもし、気になっている方は
ぜひ最後まで読んでみてくださいね!

※ネタバレ有りです。

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アニメ「氷菓」のあらすじ

神山高校に通う主人公の折木奉太郎は究極の省エネ主義者。

彼の信条は、
「やらなくてもいいことなら、やらない。やらなければいけないことは手短に」。

省エネ主義者の彼の退屈で灰色な日々は、
同級生の美少女、千反田えるとの出会いによりあっけなく崩れてしまいます。

古典部という部活の部長を務めるえるは、
聡明で、人並み外れた探究心を持っています。

神山高校を舞台に、
古典部の4人の部員が数々の謎を紐解いていく青春ミステリーとなっています。

真実を知ることが必ずしも幸福とは限らない

ヒロインのえるが、奉太郎に最初に気になったことを
質問するシーンが印象的でした。

彼女の長い黒髪が花のように伸び、
眼は宝石のように輝き、
奉太郎を捉えて離さないという
美麗で印象に残るカットは
幻想的で目が離せないことでしょう。

ほかには、奉太郎とえるが所属する
古典部の文化祭で発行される部誌、
氷菓の謎に関するエピソードは、
とても切なく真実を追い求めることは
幸せに繋がるとは限らないのだなと感じました。

ですが、真実を知ったからこそ、
未来に禍根を残さないようにすること、
苦しい思いをした人の思いを無下にせず
繋いでいくことの大切さを学ぶことが出来ましたね。

奉太郎とえるの焦れったい関係性に目が離せない

後半には、奉太郎とえるが2人きりで
密室に閉じ込められてしまうエピソードもあり、
えると奉太郎の関係性に目が離せずどきどきしました。

えると奉太郎は互いのことを一目置いており、
気になり合っている部分はありますが、
二人の仲はなかなか進展しません。

それがよいところでもありますが、
なんとも焦れったく
続きが気になってしまいます。

えるは、真面目で優しい美少女ですが、
どこか抜けていて目が離せない存在です。

そんな彼女も彼女なりに悩みがあったり、
昔の記憶に囚われていたりと、
感情移入できる点が多く、
事件の謎だけではなく登場人物にも謎があるのも
この作品の魅力だと思います。

古典部のメンバーには、
ほかにも井原摩耶花や福部里志といったメンバーが在籍しています。

2人はとても賑やかで可愛らしいキャラクターですが、
対外関係や、自身のスタンス、友人への憧れ等、
感情移入しやすい葛藤を抱えており、
彼ら彼女らのことを深く知りたいと思えることが
この作品の醍醐味の一つとなっていると思います!

青春時代に傷ついた過去がある人はきっと感動できる

そしてなにより、主人公の奉太郎の佇まいは
アニメファンなら誰もが魅了されます。

普段はダウナーでいざと言った時はクールで頼りになり、
見た目も声もとてもカッコイイキャラクターです。

彼が、どうして灰色の日々に漬かり、
やらなくていいことはやらないと発言するようになったかは、
アニメではまだ補完されていませんが、
彼なりのきちんとした考えがあることを
予見させる優しさが本編ではきちんと描かれています。

緻密な情景描写や人の感情に寄り添った作品は何度観ても面白く、
学生時代がだいぶ前に過ぎ去った身としても
強く心を揺さぶられます。

苛烈で傷つけられることが多かった青春時代に
優しく華を添えてくれるこの作品が私は心から大好きですね。

まとめ

退屈を愛し、必要最低限のことをやればいいと思っている彼は、
効率に特化した現代の社会人の思想を反映している存在と言えます。

その一方で友人を手伝う優しさや、
異性を気にする高校生らしさは抜けておらず、
憎めない愛すべきキャラクター像が確立されています。

現実社会は簡単に活躍することは難しいですが、
冷静に優しい佇まいで日々を過ごしていれば、
報われることもあるのでは無いかと
希望を持つことが出来る作品です。

この記事がアニメ「氷菓」を見るきっかけとなれば嬉しいです!

最後まで読んでくださり、ありがとうございました!

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