育児が大変なときに「だったら産むな」という言葉がつらい

スポンサーリンク

育児が大変なときに聞く「だったら産むな」という言葉、とても落ち込みますよね。

なまじ、本当に心から「産みたい、育てたい」と思ってわが子を産んだあなたならば、たとえ心無い言葉だとわかっていてもまるで自分が悪いみたいに思ってしまうのではないでしょうか。

本記事では、辛らつな誰かの言葉に疲れたときあなたが、また前向きな気持ちで育児に戻れるよう、辛い気持ちとの向き合い方を解説します。

スポンサーリンク

育児が大変なときに誰に相談

育児が大変なあなたの良き相談相手になってくれるのは誰でしょうか。

家族や友人はあなたに親身に寄り添ってくれそうですか?

日頃のあなたとの関係やその人の性格などをよく考えて、もしも「ちょっと相談しにくいな」と思ったら、保育士さんや児童館職員さんに相談するのがいいでしょう。

育児をしていると、どうしてもわが子優先になってしまいます。

あなた自身がゆっくりご飯を食べたりお風呂に浸かったり眠ったりすることも満足にできません。

それどころか、あなたが体調を崩したときですら子どもは待ってくれません。

あなたは何も独身時代のようにウインドウショッピングや映画を楽しみたいとか、友達とのランチや飲み会に行きたいとか、そんな贅沢を望んでいるわけではないでしょう。

ただ、自分が体調を崩して辛いときに横になりたいというせめてもの願いすら叶わないこともあると思います。

そこで家族や身近な人に助けを求めたときに、「弱音を吐くくらいなら最初から産むな」なんて言われたらどうでしょう。

あなたはますます辛くなって絶望するだけです。

ですから、ぜひあなたとの日頃の関係やその相手の性格をよく考えたうえで相談するほうがいいのです。

保育士さんや児童館職員さんは、日々たくさんの子どもたちと接しています。

そして、その子どもたちの親御さんたちを日々支えています。

子を持つ親の苦悩や大変さをよく理解している人たちです。

誰もあなたを否定しませんし、ましてや「それなら産むな」などという暴言を吐く人などいません。

私自身、大学生の頃から10年くらい子育て支援施設でボランティア活動をしていました。また、児童館職員として勤務した経験もあります。

児童館職員の仕事はなかなか大変なものでした。

やんちゃな子供たちとの接し方がわからなかったり、子どもたち同士のトラブルにどう対応したらいいかわからなかったり、毎日毎日子どもたちや、時にはその保護者にも振り回されていました。

しかし、辛いときもたくさんあったけれど、私は子どもたちがかわいくて仕方がありませんでした。

この子たちのために自分にできることを何でもしたいと思っていました。

そんな思いで子どもたちに関わっているときに、もし「文句言うなら最初からそんな仕事をするな」と言われたら、きっと子どもたちに振り回されているとき以上に辛い気持ちになったと思います。

預かっている子どもたちの面倒を見るだけでも大変なのに、1日中子どもたちの相手をしている親御さんが辛くないわけがありません。

人間なのですから、いくらわが子がかわいくても体力にも気力にも限界があります。

あなただって体調を崩すこともあります。

子育てをしている期間はご飯を食べたりトイレに行ったりしなくても生きていける、なんて馬鹿な話はありません。

「産むな」と言ってきそうな人に相談してもあなたの傷口を広げるだけです。

あなたの心にちゃんと寄り添ってくれる人を頼ってください。

育児が大変なときの気持ちの整理

育児が大変で半ばノイローゼ気味になっているときは、あなた自身がそれを自覚できていない場合もあるかもしれません。

ですから、まずは次のような状態になっていないか自身を振り返ってみましょう。

①どうしようもなくイライラしている。

②無力感や孤独感でいっぱいになっている。

③わが子をかわいいと思えない。

④体調に異変をきたしている。

以上のような状態になっていたら、あなたは一度気持ちを整理したほうがいいのかもしれません。

その際には、まずいったん家事をやめてみましょう。

「でもやらなきゃいけないことがたくさんある……」と思うかもしれませんが、1日くらい家事をしなくても問題ありません。

一人暮らしをしている人の中には、週末にしか家事をしない人もいるでしょう。

食事だって出来合いのもので済ますことも可能ですから、家事をしなくても生きていくすべはいくらでもあります。

そうすると今度は、パートナーから「一日中家にいたくせにロクに家事もできないのか」と責められることを心配するかもしれません。

しかし、人間無理なものは無理なのです。

パートナーに今のあなたの状態を話して、理解をしてもらいましょう。

誰かに話すことで気持ちを整理することができます。

パートナーが頼りにならなければ、思い切って実家に帰ってもいいかもしれません。

人によってはこういうときに義実家の方が頼れるという人もいるでしょう。

あなたが逃げ込める場所に逃げてください。

その逃げ込む先が保育士さん等でもいいと思います。

また、あなた一人の時間を持つことも大切です。

少しわが子から離れて、カフェで読書をする時間を持ったり、ただ河原を散歩する時間を作ったり、あなたにとって最もリラックスできる過ごし方をしてみてください。

張り詰めた気持のままでわが子と向き合っても、いいことはありません。

あなたが心身ともに健康だから、わが子は安心してあなたに甘えることができるのです。

わが子の健やかな成長には、あなたの心身の健康が欠かせないということを忘れないでください。

育児が大変なときの注意点

育児が大変なとき、周囲の心無い人から「だったら産むな」と言われたときに最も注意すべきことは、あなた自身を責めないということです。

「もう限界だ」

「わが子がかわいくない」

「一人になりたい」

「何もしたくない」

このような感情を持つことは果たして本当に悪いことでしょうか。

自分が望んで産んだからといって、一貫して嬉しい、楽しいという気持ちを持続できるとは限りません。

それは、受験勉強や就職でも同じことが言えます。

受験生は皆、受験勉強を心から楽しんでいますか?

自分が受験したくて勉強しているからといって、何一つ辛いことがないというわけではありません。

受験勉強で壁にぶち当たっている受験生に、あなたは「だったら受験するな」と言えますか?

また、望んで入社した勤務先では、どんなに辛いことがあっても弱音を吐いてはいけないのですか?

あなたは真剣に悩んでいる社会人に向かって、「じゃあ会社を辞めろ」と言えますか?

普通の感覚を持っている人は、そうは言いません。

辛いときは弱音を吐いたり逃げたりしてもいいと思うでしょう。

そうやって心を休めることで、また気持ちを新たに勉強や仕事に打ち込むことができるというものです。

それなにの、なぜ育児に関してはそのように思えない人が増えるのでしょうか。

私は、「かわいい子どものそばで微笑む親の像」が神聖化されすぎているのではないかと思います。

ためしに「育児」で画像検索をしてみると、「父親や母親がわが子に寄り添って優しく微笑む画像」がたくさんヒットします。

子どもの表情も、にこにこしていて可愛らしいものばかりです。

もちろん、あなたの子どもも天使のような笑顔をすると思いますが、わが子がいつも天使なわけではありませんよね。

しかし、多くの子育て未経験者が目にする育児のイメージは、「かわいいわが子と穏やかな毎日を過ごす親の姿」なのです。

多くの人は「都合のいいイメージ」しか見ていないことになります。

育児未経験者の中には、育児とは楽しいことばかりなのだと勘違いする人も出てくるでしょう。

こうなると、あなたのパートナーがあまり育児に関与していない場合、育児をしているあなたの姿は「1日中子どもと遊んで楽をしている」ように見えるのです。

外に出て仕事をしていると、「給料」という形で目に見えて家庭に貢献していることがわかりますが、育児はそうではありません。

「何一つ生み出すことなく、子どもと楽をしているあなた」のことを周囲の人々は責めるのでしょう。

あなたを責める人は、育児に関しては無知なのです。

また、何もわかろうともしない思いやりのない人でもあります。

そんな人の言葉を真に受けてあなた自身まであなたを責める必要はありません。

あなただけはあなたがどれだけ辛く、苦しい思いをしながらわが子を守っているのかを知っています。

私は、子どももそれを知っていると思います。

日頃ろくに子どもの面倒を見ないパートナーが気まぐれに子どもの相手をすると、最初こそ物珍しさに子どもも喜ぶかもしれません。

しかし、ここぞというときはいつも面倒を見てくれている人じゃないとダメなものです。

あなたとわが子があなたの頑張りを知っています。

心無い人の軽率な言葉など無視して、あなただけはあなたを責めないようにしましょう。

まとめ

私は、育児が大変なときに「だったら産むな」と言ってくる人は、きっと最初からそんな無茶なことを考えているわけではないとも思っています。

おそらくネガティブな言葉を聞いていると気持ちが暗くなって嫌になるのでしょう。

学生時代などに、いつも不幸自慢をしてくる人はいませんでしたか?

聞いているほうが不幸になってきそうで、いい加減にしてほしいと思った記憶がある人もいるかもしれません。

ましてや、育児の現実を知らない人は「楽をしているくせに文句ばかり言って、聞いているほうの身になれ」という具合になります。

それならば、あなたはわかろうともしない人に期待をするのはやめましょう。

わかってくれる人や、外部機関等に助けを求めてください。

第三者からの忠告を聞いて初めて、わかろうともしなかった人が変わってくれるという例もあります。

助産師さん等から叱られて、パートナーがまるで「人が変わったように」育児参加してくれるようになったという例も聞きます。

あなた自身を責めないことと、決して一人で抱え込まないことです。

わが子の幸せのためには、あなたの心身の健康が不可欠なのですから。

タイトルとURLをコピーしました