いつも育児をがんばっているあなた、今日もお疲れ様です。
本記事を読もうと思ってくださったあなたはきっと、子ども思いの優しい方なのでしょう。
ストレスで死にそうになっているけれど、かわいいわが子の成長のために何とかもう少しがんばりたいと思っているのではないでしょうか。
本記事では育児ストレスの原因や対処法を解説します。
少しでもあなたの育児に役立てることができたらと思います。
育児ストレスの原因
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育児ストレスの原因は人それぞれかもしれませんが、主に次のようなものが挙げられます。
1つ目は、子どもが言うことを聞いてくれないということです。
愛情を持ってお世話をしたからといって、いつでもわが子がニコニコ微笑んでくれるわけではありません。
時間がない中で一生懸命作ったご飯を、わが子が癇癪を起してひっくり返してしまうこともあるでしょう。
もう出かけなければいけないのになかなか着替えをしてくれなかったり、外で座りこんだまま頑として動いてくれなかったり、育児とは一筋縄ではいかないものです。
このような何度言い聞かせても言うことを聞いてくれないわが子の態度は、あなたのストレスになっていきます。
2つ目はパートナーの協力を得られなかったり、義両親等の同居家族の中に口出しをしてくる人がいたりすることです。
パートナーという書き方をしましたが、今でも世間では「育児をするのに夫の協力を得られない」というお母さんたちの悩みを耳にします。
あなたがもしママの立場ならば、ご主人の非協力的な態度にストレスを感じているということはありませんか?
世の中の男性の中には、奥さんが体調を崩したときに少しの間子どもの面倒を見てほしいときですら手を貸してくれない人もいるようです。
また、男性が育児休暇を取ることも珍しくなくなった昨今ですが、世間はまだまだ「育児は母親がするもの」という考え方をしている節があります。
お母さんが子どもを抱いて買い物をしていても何も言われないけれど、お父さんが同じことをしていると「育児に参加して偉い」と褒められるようなこともしばしばあります。
もちろんそこで「妻のほうがずっと頑張っている」と言えるお父さんならいいのですが、褒められて上機嫌になり、すっかり「イクメン」気取りでいると、お母さんとしてはモヤモヤするところでしょう。
また、あなたが一生懸命わが子の健やかな成長を考えてご飯を用意したりお昼寝の時間を確保したりしているのに、同居家族がとてもアドバイスとは思えない持論の押し付けをしてきてもイライラしますね。
3つ目は、あなた自身の時間を持てなくなることです。
特にわが子が小さいうちは、あなた自身のお風呂やトイレすら満足に時間を取れません。
睡眠時間もなかなか確保できず、最低限の家事すらできないということもよくある話です。
少しでいいからゆっくりお風呂に浸かりたいと思うことや、いっそそんな贅沢は言わないから数分横になるだけでもいいと思うこともあるでしょう。
あなた自身の時間を持てないことであなたの心身はボロボロになっていき、それに呼応するように家の中もめちゃくちゃになっていきます。
その様子を見たパートナーがあなたをいたわってくれればまだ救われます。
しかし多くの場合子育ての現状を知らなければ、いたわるどころか「丸1日何をしていたのか」とつらく当たってくることもあるかもしれません。
育児をしている人の多くは、わが子が小さいうちは仕事にも出ていませんから1日自宅にいることになります。
それが、仕事に出ているパートナーから見るとまるで楽をしているように見えてしまうことがあるのです。
あなた自身の時間など実は全く持てていないのに、1日気楽に過ごしていると思われてはイライラするというより悲しくなりますね。
以上に述べた以外にも、多くの原因でストレスに陥ることはあるでしょう。
あなたが仕事をしているならば、その仕事とのバランスもストレス要因になりえますし、ママ友とのつきあいがストレスになる場合もあります。
育児をする人の数だけストレス要因はあると思いますが、今回は主な原因として大きく3つ挙げました。
育児ストレスの症状
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日々の育児をする中で、以下のような状態になっていると感じたら、あなたは育児ストレスを抱えています。
1つ目は、どうしようもなくイライラしてヒステリックになってしまうことです。
イライラのあまり、わが子をかわいいと思えなくなることもあります。
私の母はこのタイプでした。
私たち子どもがけんかをしたり騒いだりしていると、怒鳴って手を上げることもしばしばありました。
今でもよく覚えているのですが、叩かれるのがイヤで逃げる私を、母は壁際まで追いつめてきて私の腕や足をつねりました。
2つ目は悲観的になることです。
上記のように、イライラするあまりわが子に暴力をふるってしまったあと、いまから思えばうちの母は自己嫌悪に陥っていたのではないかと思います。
痛がって泣く私に謝り、腕や足を撫でていたこともまた記憶に残っています。
わが子を痛めつけたいと思っているお母さんなんて、いないと思います。
だからこそ我に返ったときに、わが子に手を上げてしまった自分を責めてしまうのです。
また、わが子に手を上げなくても、わが子に振り回されて家事を上手く進められなかったり、不注意でわが子にけがをさせてしまったりしたときも、自分はダメな母親だと責めてしまうこともあると思います。
3つ目は、無気力になってしまうことです。
家事や育児のみならず、好きなテレビを見たり音楽を聴いたりすることもする気がなくなります。
部屋は散らかり、わが子の泣く声が聞こえてきても、動く気になれません。
家事や育児を投げ出していることを責められても、この段階になると傷つくこともしなくなる恐れがあります。
4つ目は、身体的な不調です。
不眠や食欲不振、逆に過食に走ってしまう場合もあります。
もともと育児をしている間は満足に睡眠時間を取ることができませんが、わが子が寝入ってくれたときなど、「今のうちに休んでおかなければ」と思うときにも眠れなくなってしまいます。
心の健康が損なわれているときは、何らかの形で身体にも現れます。
イライラしたり悲観的になったりしてしまうだけならば、「自分が甘えているだけだ」と思って辛いのを我慢して、育児をがんばりすぎてしまうかもしれません。
しかし、体調にまで異状をきたしてしまったあなたは、心も身体ももう限界にきているのです。心の悲鳴は身体の異状として現れるものです。
日頃から責任感を持ってがんばりすぎているあなたは、ここで自分が倒れてはいけないとまだ疲れた心身に鞭を打とうとするかもしれませんが、もう十分にがんばってきたのです。
何とか周囲の理解を得て、あなたの心身を休める必要があります。
育児ストレスの対処法
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育児ストレスに陥っていると自覚したあなたは、なんとかそれを乗り越えたいと思うでしょう。
対処法として最も有効なのは、誰かに話を聞いてもらうことです。
その相手がバートナーだったら言うことはないのかもしれませんが、必ずしもパートナーがあなたに共感してくれるとは限りません。
その場合は、実家の家族や友人等の中に、話を聞いてくれそうな人がいないか思い浮かべてみましょう。
自分の中だけで苦しみを抱え込んでいると、どんどん思考はネガティブになっていって事態の好転を望めません。
誰かに話すことで辛く苦しい気持ちが和らいでいき、やがて浄化されてそこからまた、前向きなリスタートを切れるというものです。
ただ、話をする相手は選ぶ必要があるでしょう。
たとえば、実母やママ友などは親身になってあなたの話を聞いてくれるかもしれませんが、どうしても自身の育児体験を引き合いに出しがちです。
それがあなたの苦しみに共感したものならばいいのですが、「自分のときはもっと大変だった」という話になると、あなたはまた自分を責めたり我慢したりすることになる恐れがあります。
自分よりもつらい思いをした人もいる、というのはあなたが今のストレスを抱えたまま我慢し続けなければならない理由にはなりません。
親の数だけ子育ての形があります。
育児をする状況も、あなたと他の人ではまるで違ったものとなっているはずです。
他の人と比較して、あなたが大げさにストレスを感じているわけでもなければ我慢が足りないわけでもないのです。
誰かに話すことでかえってあなたがまた辛い思いをする結果を招くこともあります。
ですから、話をする相手は選んだほうがいいといえます。
もし話し相手が誰も思い浮かばないという人は、そこで諦めることはありません。
あなたの住む地域には、子育て支援事業を行っている保育園や児童館等の施設はありませんか?
もしあれば、わが子を連れて遊びに行ってみてはどうでしょうか。
そこの職員さんや、同じ思いをしている親御さんと話をする機会を持てるかもしれません。
また、そういった施設では子育てに悩む親御さんを対象としたイベントを無料で行っている場合もあります。
私は以前、児童館職員をしていました。
また、10年ほど子育て支援施設でボランティア活動をしていました。
このような場所に出かけてもすでに親同士のグループができていそうで躊躇する人もいるかもしれませんが、私がかかわっていたころは単独で参加する親御さんも結構いました。
たまたま来館して出会った親子と仲良くなる人や、イベント参加を通じて友人を見つける人も多くいました。
また、そのような施設にはベテランの相談員がいる場合もありますので、子育ての悩みを相談しやすい環境です。
私自身もスタッフとして研修を受けていましたので、子育て経験こそありませんでしたが、親御さんからの相談に対応したこともあります。
多くの親御さんは解決策を求めているというよりは、ただ話を聞いてもらいたいと思われているように感じていました。
聞き手が当時の私のような若輩者であっても「聞いてもらえて助かりました」という声をよくいただいたものです。
相談といっても、私が受けたものは予約の必要な個別面談などではありません。
たまたまお子様と一緒に来館された親御さんが、お子様を遊ばせながらその場にいた私に話をしてくださっただけです。
児童館のような、基本的には来館者が自由に遊べて、スタッフが常駐しているような施設ですと、雑談の延長で気軽にスタッフに話すことができます。
また、こういった施設では絵本の読み聞かせや工作といった、様々なイベントが行われます。
こういったイベントに親子で参加することも、親子ともにいつもとは違う刺激を受けてストレス解消につながるかもしれません。
このような側面もありますので身近に話をする人がいるというあなたにも、ぜひ子育て支援施設を訪れることをおすすめします。
まとめ
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育児に疲れたりストレスを感じたりすることは、何も悪いことではありません。
そのことで自分のことを責めてしまっているというあなたに一番にしてほしいことは、あなた自身の心身を休めることです。
あなたの心と身体が元気になることで、かわいいわが子の健康と安全を守ることができるのです。
一人で抱え込んだりしないことが大切です。
あなたの声に耳を傾けてくれる人はきっといますから、あなた自身とわが子のために、心と身体をいたわってあげましょう。